◎ 壮大な人体実験を継続する日本
まず、その子供は外国のものを半分以上食べています。地球上はどこでも同じ元素でできているわけではありません。海の水はまだ海流で混ざりますが、土の中の成分はなかなか動かないので、日本には日本の土地の成分が、外国には外国の土地の成分が蓄積されます。そして長い間、その環境の中に人間は住んできたのです。
現在の日本の子供が大きくなったらどうなるかはまだわかっていません。何しろ穀類自給率が27%などという国は世界で日本だけしかありませんから、「人工的空間で子供を育てるとどうなるか?」という実験をしているようなものです。
しかも土埃はほとんどない、蚊に刺されることも少ない、夏は海水浴に行って少し汚れた海水を飲んでしまう経験もしていない、まるで無菌室の子供のようなものです。
環境問題とは何でしょうか?リサイクルをしたり、毒物でもなくたき火をしてもできるダイオキシンを怖がることでしょうか? また100年後に札幌が仙台の気温になり、鹿児島が沖縄の気温になるぐらいの変化(温暖化)を心配することなのでしょうか?
むしろ子供たちには落ち葉でたき火をして、半分焦げて、半分灰にまみれた焼き芋を手ではたいて食べさせなければならないのです。なぜなら、私たち人間はそのような体をしているからです。
私には最近の子供たちが、精神不安定で切れやすく、そして体の抵抗力も弱いのは当然で、それは大人が見当外れの「環境」を問題にして、キレイすぎる生活空間を作ったことに原因があると思いますが、これは科学的に証明するのが難しいので、論文などは発表できないのですが、私はどうもそのように感じるのです。
どうしたら私たちの食糧を守り、子供の体を正常に保つことができるでしょうか?
それは簡単です。まず第一に私たち自身が「少し苦労しても、日本でとれたものを食べ、日本近海の魚を食べ、リサイクルしないで日本の森林からの紙を使うのだ!」と決意をすることです。
私はリサイクルや温暖化、そしてそれを問題にしている環境運動団体を厳しく批判していますが、それは最も大切な食糧がこんな状態なのに、国民の目をつまらないことに向かわせているからです。
だから、まず今問題となっている地球温暖化や分別も含めて、いわゆる利権のためにやっているすべてを止めるべきです。電気をこまめに消そう、あなたには何ができますか
・・など全く関係のないことです。それより食糧に注目する必要があるのです。
家庭で行う正しいエコ生活』武田邦彦 平成21(2009)年 講談社刊より 20260224
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