◎ マッチポンプで拡大するウソの環境破壊 裏にある環境利権

このゴミ問題が大きなお金になると気がついた人たちがいました。
本当は、家庭のゴミを焼却炉で焼けば、それで終わりだったのですが、もめ事を終わりにしてしまうと儲けるチャンスが失われます。
和製語で、「マッチポンプ」という言葉があるのですが、「自分で火をつけて火事を起こし、自分で消防署を呼ぶ」からきていて、「一方では問題に火をつけ、裏では水をかけるようにもみ消しに動く」ことを言います。ゴミ問題もこれと同じで、人間の暗い性質の一つなのでしょう。
まず、「プラスチックは燃やせない。燃やすと焼却炉が傷む」という話から始まりました。まだこの話を覚えている人がいると思いますが、当時、そのように言っていた人に「なぜ、現在はゴミを燃やしているの?」と聞けば終わりです。
家庭のゴミというのはそれほどカロリーが高くないので、燃やしてもせいぜい1000℃ぐらいにしかなりません。
それに対して、日本は工業国ですから、電力、製鉄そしてセメントなどでは、もっともっと高温で燃やせる装置は簡単に作れるのです。
「プラスチックを燃やすと、傷むような性能の悪い焼却炉もある」という話を「プラスチックを燃やすと焼却炉が傷む」とすり換えたのです。
そして、そのうちダイオキシン騒ぎが起きると、これ幸いとばかり「ゴミを焼却するとダイオキシンが出る」という話が付け加わりました。
「燃やしたら炉が傷む」というだけのときには、まともな専門家は、「ゴミを焼くのに適した炉を使えば大丈夫」と主張していたのですが、その声もダイオキシン騒動の中でかき消されていきました。
もともとダイオキシンも毒性が弱かったのですが、これも表現の問題でした。「ゴミを燃やすとダイオキシンが出る」というのはトリックで、「ダイオキシンが出る条件で燃やせば、ダイオキシンが出る」ということだったのです。
ダイオキシンは化学物質ですし、焼却炉やたき火はその反応器ですから、条件が適合するならダイオキシンは発生します。
でも、条件をずらせば、反対にダイオキシンを作ろうと思ってもできないのですから、「ゴミを燃やせばダイオキシンができる」というのもウソだったのです。
家庭で行う正しいエコ生活』武田邦彦 平成21(2009)年 講談社刊より 20260213
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