はじめに
序章 あまりに皮肉な「最も幸福な環境」
●かわいい三匹の子ブタの切ない話
●〝一度も振り向かない人生〝
第一章 部分的には正しく全体では間違っているエコロジー
●生きている実感を失わせた「冷凍食品」
●「架空の環境」を作りだすDNA
●〝マンション〝という空中で寝ているわだしだち
●「環境」を失うことは「感動」を失うこと
●地雷排斥運動よりもっとほかに‥‥
第二章「環境にやさしい生活」の科学的な間違い
●「田舎暮らし」が壊境を悪化させるこれだけの証拠
●「自然エネルギー利用」というエゴ
●「太陽電池」に税金が使われている矛盾
●「省エネ製品」が省エネにならない仕組み
●本当の省エネは、今のものをできるだけ長く使うこと
●「洗剤か、せつけんか」がようやく決着した
●「日本の二酸化炭素」は日本を汚さない
●「グリーン購入」は資源の三倍のムダ使い
●「環境にやさしい」という“レッテル”さえあれば安心してしまう心理
第三章 「目に見えるもの」より「目に見えないもの」を考える
●人体から環境を考える発想
●一万年前のDNAが覚えている「人にやさしい環境」
●カルシウムが逃げだす人的環境の怖さ
●少し足りないくらいの環境が理想
●満だされればダメになる
●免疫力を低下させる「抗菌剤」
●“効率”が環境を破壊する
第四章 自己満足でない「感動のある環境」で生活する
●エレベーターが「楽」から「苦」へと変わった分岐点
●「一日三時間立つ」という最適環境
●“時間”を長くして暮らす
●感動の時間のあるこれからの環境
●最近、ずぶ濡れになったことがありますか
●愛用品の五原則
●寿命まで使えば家電リサイクル法は要らない
●“自然との共存”の考えをあらためる
第五章 日本復活のカギを握る“エコロジー”発想
●「もの」から「こころ」ヘ――何が必要か
●理想の環境にやさしい生活のために
●おわりに
本文図版 ディーキューブ 武田研究室
本文イラスト 池松 均
『日本社会を不幸にするエコロジー幻想』 武田邦彦著 (青春出版社 平成13(2001)年刊)
20231005