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財運 恵まれる時期、失う時期  ○O-○R、○S-○Tの組合せグラフ

お金が欲しいと思わない人はいないでしょう。どんな資産家でもお金が減っていくのは辛いはずです。
お金をぽつぽつ貯めるタイプと、一時期に入ってくるタイプとがあります。
お金をぽつぽつ貯めるのは運よりも努力に属する分野です。一時期に入ってくる人は、それを資金にして次々利殖を生む事業体に発展させたり、家を建て家賃支出がなくなり、お金が殖えていくという好循環作用を招きます。
そこで、ここではお金が一時期に入ってくるとすれば、それは何歳かを調べましょう。
グラフは、○O○Rの組合せグラフ(経済環境:支出)と○S○Tの組合せグラフ(経済感情性:収入)を用います。
柴田清秀氏は親ゆずりの民芸品を作る職人でしたが、35歳のとき東京の先輩と協力して民芸品を売る店を開きました。柴田氏の場合を例にグラフの読み方を説明していきましょう。

図14は柴田氏の○O○R(環境性)、○S○T(感情性)の組合せグラフです。独立後2年半ほどはまずまずの成績でしたが、3年を過ぎたころから(38歳)だんだん調子が落ちていき、販売よりも仕入れ代金の調達に走り回らねばならなくなってきました。38歳のグラフを見てください。実線棒も点線棒も共に下降に移り、不振は本格的となってきました。
私はグラフを見て、40歳から好転に移り、年とともに上昇に向かうことを知っていましたから、柴田氏を何度も励ましました。
しかし、39歳になりますといよいよゆきづまってきました。私の経験では、運の悪い時は焦れば焦るほど、悪い現象を招き寄せます。
それで、店の経営をできるだけきりつめて、効率のよい運営をして店はやめないように勧めましたが、私の忠告にも耳をかさず、転職のことばかり訴えて頭をかかえ込む仕末でした。
その後会う機会もなく、2年位たったときでした。友人を見送りにいった羽田空港で、ばったり柴田氏に会いました。これから、アメリカヘ商談にいくところだそうで、この人が2年前に打ちひしがれていた人かと思うほど、はつらつとしていました。
やはりグラフのとおりになったなと思い聞きますと、あのあと一年位は苦しい状態が続きましたが、以前に開発した特殊なアイディアを織り込んだ民芸品が、アメリカのバイヤーの目にとまり、大量のひき合いがきたということです。
その後、アメリカの日本プームに乗り、店もすっかり軌道に乗ったそうで、今回もその商談でアメリカヘたつところだといいます。
グラフは点線棒も実線棒も39歳で底をつき40歳で上昇に向かっています。
柴田氏のグラフで、一番金に苦しくなるときは39歳で最悪の状態を示しています。
しかし、いつまでも悪い状態が続くことはありません。必ず好転するとき(40歳)がきますから、そのときまでもちこたえる根気ある経営法が必要になります。
『姓名(なまえ)』牧正人史著 青春出版社 昭和47年刊による

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