この繪は紀元節に家々で日の丸の旗を立てたのを、子供たちが見て、よろこばしさうに話をしてゐる所です。
どこの國にもその國のしるしの旗があります。これを國旗と申します。日の丸の旗は、我が國の國旗でございます。
我が國の祝日や祭日には、學校でも家々でも國旗を立てます。その外、我が國の船が外國の港にどまる時にも之を立てます。
國旗はその國のしるしでございますから、我等日本人は日の丸の旗を大切にしなければなりません。又礼儀を知る國民としては外國の國旗もさうたうにうやまはなければなりません。

【現代語訳】
第四課 国旗
この絵は紀元節に家々で日の丸の旗を立てたのを、子どもたちが見て、喜ばしそうに話をしているところです。
どこの国にもその国の印の旗があります。これを国旗と申します。日の丸の旗は、我が国の国旗でございます。
我が国の祝日や祭日には、学校でも家々でも国旗を立てます。そのほか、我が国の船が外国の港に泊まる時にもこれを立てます。
国旗はその国の印でございますから、我ら日本人は日の丸の旗を大切にしなければなりません。また礼儀を知る国民としては外国の国旗も相当に敬わなければなりません。(四年生)
『国民の修身』監修 渡辺昇一