当時から、私は革命を起こすと仰っている割に、やっていることは「自民党」だ、などと思っていました。そのころは、私の頭は戦後の日本は悪いことをしてきた、と教え込まれていたものですから、どうしても、物事をそのような切り口からでしか見ることができませんでした。
今考えれば、T大学にしても、左翼全盛で、マルクス経済学を学んだ、文科一類の卒業生は、雪崩を打って官僚やA新聞に進み、上からそういった思想で固められている時期だったようです。

その塾の卒業生は、当時トップクラスの高校進学校に進みました。その生徒たちは、今は各界に散っていますが、その先生の塾で学んだことは、きっとしっかり覚えていると思います。
その先生は、でも、決して歪んだ歴史を教え込もうとはしませんでした。
だから、私のように冷静に物事を勉強しなおして、当時の日本が置かれた状況や、それを操っていた影の存在などに気づくことになると、どうしても居ても立っても居られない自分がいるのに気付くのです。

こんな話は、余分でしたが、そのうちに、先生の様子が少し変であることに気づくのです。