認知症と診断された方も、ご高齢や骨折などによって、歩行が以前とは異なり不安がある方にとって、杖は大きな歩行用具となります。
それまでは矍鑠として、力強く歩行されていた方も、小刻み歩行になったり、バランスを崩しやすくなって、転倒のリスクが高まってきます。私が現在見守っている方も、歩行時に歩幅が縮んで、老人特有の歩行パターンに入っていますが、その直前から杖をご利用いただいています。
鼎立というように、三点あれば自立ができるわけで、ある程度健康のうちに杖の使い方を体で覚えていただくことは、とても有効です。杖のおかげで、転倒しそうになった時も、危うく回避できたこともあり、リスクを少なくするという意味からも大切な用具の一つです。
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