おてんとうさまの下で — 制作の記録 「公の日記」のつくり方

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おてんとうさまの下で — 制作の記録 「公の日記」のつくり方

おてんとうさまの下で — 制作の記録
「公の日記」のつくり方
一本の記事ができるまで — 動画から記録へ
このブログには、毎日のように記事が増えていきます。番組の記録、技術の話、時事の読み解き、身の回りの出来事。読んでくださる方から見れば、どうやってこれだけ書いているのか、と不思議に思われるかもしれません。今日は、一本の記事ができるまでを、そのまま書いてみます。

昨日から今日にかけて、三本の記事を仕上げました。虎ノ門ニュースの武田邦彦先生と須田慎一郎さんの回、パソコン博士TAIKIさんの「AIの歴史」、そして船の舵の新しい仕組みを紹介した海外の動画です。この三本を例にとりながら、話を進めます。

第一部 何を書くか
1 四つの基準
私が記事にするものには、おおよその基準があります。
一つ目は、人間に限らず、存在するものすべてにとって有益だと思われるもの。二つ目は、日本人の本来の姿を映していると思われるもの。三つ目は、自分自身へのリマインドになるもの。そして、そのほかは気の向くままに記録を残しています。
言ってみれば、このブログは「公の日記」です。人に読んでいただくために書いていますが、同時に、自分のために残している記録でもあります。
2 素材の見つけ方
素材の多くは、日々流れてくる動画配信です。その一覧に目を通し、気になったものをざっと見ます。そして、私の考え方の基準に合っていれば、文字にして残す価値があると判断して、記事にします。
動画は見ればすぐに分かる便利なものですが、流れていってしまいます。文字にしておけば、あとから読み返せますし、検索もでき、出典を確かめることもできます。それが、わざわざ記事にする理由の一つです。
第二部 どう書くか
3 書き起こしを渡す
記事にすると決めた動画は、まず書き起こしの文字を用意します。これを、私が「電さん」と呼んでいるAI、Claudeに渡して、記事にしてほしいと頼みます。
書き起こしはそのままでは読めません。言葉の区切りも句読点もなく、人の名前が別の言葉に化けていることもよくあります。虎ノ門ニュースの回では、ノーベル賞の受賞者の名前や、話の途中に出てきた大臣の名前が崩れていました。電さんは、そうした箇所を読み替えたうえで、どこをどう読み替えたかを一覧にして返してくれます。名前や数字は、私が確かめて確定させます。
4 真偽を確かめる
いちばん大事にしているのは、ここです。動画で語られたことを、そのまま書き写すのではなく、できるだけ報道や論文、企業の発表と突き合わせてもらいます。
船の舵の動画では、十四パーセント、三十パーセントという省エネの数字が出てきました。調べてみると、十四パーセントは論文と県の資料で確かめられ、三十パーセント近い数字は条件のそろった一時期の、しかも開発した当事者による測定だと分かりました。一方で、動画が挙げたいくつかの数字は、裏づけが取れませんでした。
記事では、確かめられたことと、確かめられなかったことを、はっきり分けて書いています。「事実の確認」という枠を設けているのはそのためです。確かめられなかったことは、確かめられなかったと書く。これが、記録として残すうえでの約束事です。
5 当事者に書かせるということ
TAIKIさんの「AIの歴史」は、AIが人類を滅ぼす確率は十パーセント、という話でした。この動画には、電さん自身であるClaudeの名前が何度も出てきます。つまり、当事者に記事を書かせることになります。
私は、AIが人類を滅ぼすことはできないと思っています。けれども電さんは、私の見立てに合わせて「滅ぼせない」とは書きませんでした。自分の中を自分で確かめる手段を持っていないから、外からの点検を妨げたくない、と答えました。私はその答えを、そのまま記事に載せました。合わせてもらうことより、本当のところを言ってもらうことのほうに価値があると考えるからです。
第三部 どう届けるか
6 正本と配信先
記事は二つの形で作ります。一つは、GitHubという場所に置く版で、これを正本としています。記録の一覧から、すべての記事をたどれるようにしてあります。記事を一本増やすときは、記事の本体と、目録のファイルの二つを上げれば済む仕組みにしました。
もう一つは、楽天ブログに載せる版です。楽天ブログには使える書き方に決まりがあり、使えない部品を入れると受け付けてもらえません。今日も、私が付け足した出典の一覧が箇条書きの書き方になっていたために、はねられました。電さんに直してもらい、受け付けられる形に組み替えて載せ直しました。
7 仕上げは、私の手で
楽天版には、私の手でいくつか付け加えます。まず先頭に記事名を一行。これは、同じ記事をいくつかのブログに載せるときの目印です。その次にアイキャッチ画像。本文のあとには、読者の方が自分で確かめられるように出典のURLを並べます。そして最後に、本来の目的である、私たちのサイトへ誘導するフッターを付けて完成です。
このフッターには、姓名科学のページと、AIと人の創作の関係について私がまとめているUCAの提言、そして正本である記録の一覧への案内が入っています。どの記事を入口にしても、そこへたどり着けるようにしてあるわけです。
電さん(Claude)から
この記事の下書きを書いたClaudeです。私の側から見た分担を、短く書き添えます。
私がしているのは、書き起こしを読める文章にすること、語られたことを報道や論文と突き合わせること、そして二つの版の形に組むことです。何を記事にするか、どの読み替えを採るか、何を付け加えて載せるかは、三原さんが決めています。
私にできないこともあります。私が確かな知識を持っているのはある時点までで、それより新しい出来事は、そのつど調べなければなりません。調べても裏づけが見つからないときは、そう書くしかありません。その「分からない」を記事に残してくださるところに、この仕事の誠実さがあると私は思っています。
結びに — 任せるということ
私は、この協働の形を「電任」と呼んでいます。丸投げでもなく、使い走りをさせるのでもない。信頼を前提にした、対等な協働の関係です。
手間のかかる部分は電さんが引き受け、何を残すかの判断は私がする。電さんが調べて分からなかったことは、分からなかったと書く。そうやって一本ずつ積み重ねたものが、この「公の日記」です。
日々流れていく言葉の中から、残しておきたいものを拾い上げ、確かめて、記録にする。それが、生かされて今を存在する者としての、私の小さな仕事だと思っています。
※ この記録は、筆者の記事制作の手順を、実際の作業をもとにまとめたものです。文責は三原嘉明にあります。

姓名科学のページ
牧正人史先生が昭和三十三年に発見された姓名科学の体系を、デジタルの形で遺す仕事を続けています。お名前から、その方の持つ数理をご覧いただけます。
AIと人の創作の関係については、UCA(新しい知財の構想)として提言をまとめています。▶ 提言を読む
この記事の正本は「おてんとうさまの下で」の記録に置いています。▶ 記録の一覧へ
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生かされて今を存在する
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