◆ アメリカの「貧乏根性」の歴史 ◆
アメリカは、けっして満足しない国です。「貧乏根性」という視点でみると、アメリカは歴史上3度その性質を発動させています。
1度目は、その成り立ちです。現在のアメリカは、主にイギリスからメイフラワー号という小さな船に乗って、先住民インディアンが住む大陸の東海岸に渡り着いた人たちがつくった国です。
ちなみに、「インディアン」という呼称は、近年「ネイティブアメリカン」とする運動もありますが、先住民の子孫たちは「インディアンと呼んでもらって結構。我々は輝かしい歴史を持っている。その名を卑下することはない」と言っているので、私はインディアンとしています。
移民者たちは、初期にインディアンに助けてもらいながらも彼らを蝙し、最後にはライフルで撃ち殺して、彼らの土地を略奪していきました。
インディアンの土地を奪い、現在のアメリカ東側13州をつくり、イギリスから独立します(「独立戦争」1775~1783年)そして独立後、今度は西へ西へと領土を広げて当時、メキシコの支配下にあったテキサスを取り、そして1850年あたりで現在のサンフランシスコやロサンゼルスのある西海岸に到達しました。
アメリカ大陸は広大で、資源も豊富です。当初は、森林が非常に多かったので材木産業が盛んでした。土地が広いので農業も発達し、鉱物もたくさん採取できました。そして石油が取れるようになり、次第に世界を席巻していきます。
普通の感覚なら、ィギリスから逃げてきて、大陸に超大国をつくって成功したのですから、それで満足するはずです。しかし、彼らは満足しませんでした。いくら豊かになってもまだ自分たちには何かが足りないと思っているのです。
次に、彼らは1900年前後から洵外へ進出します。これが2度nの「貧乏根性」多くのアメリカ人が太平洋上の島々へ移住していきました。
1898年にハワイ王国をなし崩し的に併合し、領土を太平洋上まで拡大します。さらに同年、スペイン領キューバ
の独立戦争に便乗し、スペインとの間で米西戦争※26 を起こします。
それに続くフィリピンとの米比戦争※27(1899~1902年)に勝利すると、中米からスペイン勢力を駆逐して経済植民地(バナナ共和国)とし、さらにカリブ海のプエルトリコ島やマリアナ諸島南端のグアム島などを植民地化していきます。
※26 米西戦争
1898年4月にアメリカ合衆国とスペイン帝国の間で発生した戦争。アメリカの捏造記事により高まっていた好戦ムードのなか発生したメイン号事件に関する根拠のない記事がきっかけとなって勃発した。
※27 米比戦争
1899年2月から1902年7月にかけて、アメリカ合衆国とフィリビンの間で発生した戦争。
「多様性」のまやかし グローバリズムの危険性と持続性喪失の原理 武田邦彦 啓文社書房 令和6年刊より
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