◆ 日本列島から CO2を排出Lても問題なL ◆
前述のとおり、日本は「資源のある国」であり、かつエネルギーの消費量も大きく、人口も1億人を超える大国です。普通に考えれば、エネルギーの消費量を減らしたり、温暖化ガスの排出を減らすために化石燃料から太陽光などに変えたほうが良いように思うでしょう。しかし、日本だけは世界の温暖化対策とは「逆」になります。
日本は列島で四方が海に囲まれています。そして、常に偏西風が吹いていて、列島の中央には3000m級の山々が連なっています。温帯なので春夏秋冬の季節がハッキリしていて、春は中国大陸から黄砂が飛んで来ます。
それが終わると梅雨前線が停滞して大量の雨を降らし、冬は日本海からの湿った空気が山脈にぶつかって雪を降らします。実に変化にとんだ環境なのです。
CO2は炭素を燃やしてエネルギーを得るときに出ます。生物の体内の炭素を燃やすための呼吸で、家庭ではガス、風呂、家電製品などを使った際の電気で、その他自動車など多種多様な活動でCO2が放出されます。
原子力や太陽光などを除くと、私たちの使っているエネルギーはほとんど炭素によっていると言えます。原子力でも建設に使うセメントと鉄鋼、太陽光ではシリコンと設備、水力発電所の場合は土木工事とコンクリートというように、一見して炭素を使わないエネルギーでもほぼ同等の化石燃料を使っています。
日本列島からCO2を出すと偏西風に乗って太平洋に出ます。CO2は分子量が44と大きく、空気の29より重たいので、発生したばかりのCO2は比較的低空に存在します。
ですから海面と接したり、海面の波で吸収されたり、さらにひと雨降れば雨粒は小さくて表面積が大きいので、CO2を吸収しやすく直ちに海水に溶けます。
つまり、「日本ではCO2を出しても温暖化の原因にはならない」ということです。国の東方が大陸であるヨーロッパとは、まった<環境が違うのです。
「多様性」のまやかし グローバリズムの危険性と持続性喪失の原理 武田邦彦 啓文社書房 令和6年刊より
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