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◆ 政治家と環境活動家の偽善 ◆「多様性」のまやかし グローバリズムの危険性と持続性喪失の原理 武田邦彦 啓文社書房 

◆ 政治家と環境活動家の偽善 ◆

日本では2009年の国連総会で、鳩山由紀夫首相(当時)が「2020年までに、日本は大幅にCO2の削減をする」と宣言しました。ですが、鳩山首相は鳩山御殿という大きな屋敷に住んでおり、一般家庭の何倍ものCO2を出していました。
地球温暖化の影響を訴え続けてきたアメリカの元副大統領のアル・ゴアは、2019年に来日した際、日本政府への要望とともに、日本国民に対して「電気を節約してください」と訴えかけました。
しかし、これも偽蒋であると言わざるを得ません。当時、日本の一軒あたりの一カ月の電気代は1万円程度でしたが、ゴア元副大統領の個人宅の一カ月の電気代は約30万円でした。言っていることと、実際にやっていることがまったく違っているということです。

グレタ・トゥーンベリ 2003年生まれ。スウェーデンの環境活動家。過激な環境活動により、警察に拘束されることもあったが、多くの学生や政治家に気候変動について考えるための影響を与えた。(写真はWikipediaより)

2019年にニューヨークで開かれた「温暖化対策サミット」で、スウェーデンの環境運動家であるグレタ・トゥーンベリさんという16歳の少女の演説に注目が集まりました。
彼女は、「地球は今、危機に瀕している、温暖化が進み非常に深刻な状態だ」ということを訴えたのです。
この演説は世界中で大きな反響を呼び、日本のある新聞社は「この少女の涙がわからないのか」といって、温暖化対策の重要性を強調する社説を掲載しました。しかしこの件で最も注目すべき点は、「スウェーデンの一少女が、なぜ国連総会で演説ができたのか」ということです。
国連総会で各国首脳と並んで演説するということは、相当な「力」がなければできません。通常、私たち科学者が立派な論文を書き、世界的に高い評価をされても、国連総会で演説することは容易ではないからです。
グレタさんの国連の洟説がいかに注目すべきものであっても、一人の少女が突如として国連総会に出て、そこで地球温暖化を訴えるというのは、政治的な背景があるか、もしくはそこに巨大な資金が動いたのではないかということを疑わざるを得ません。
これは、誰もがおかしいと思うことです。ただし、こういった視点では報道されず、日本のマスコミは温暖化を防ぐことのほうしか注目していません。そして、国民の多くは素直にそれを受け入れてしまったのです。
イラク戦争(2003年から2011年)のときにイラクの少女が涙を流して自国におけるフセイン政権の酷さを訴えた映像が流れました。しかしのちに、Jの少女はお金をもらって取材を受けていたことがわかっています。

国際社会では、勝つためには手段を選ばないということが常に行われます。日本人はそういったことには慣れていないので、グレタさんの演説自体が奇妙であるということがわからないのです。

そして、良心的な科学者や技術者が出てきて正しいことを解説する頃には、もうすでに多くの人の心の中には一つの結論が出てしまっています。
何かおかしなことが起こっているという感覚を持たないというところに、現在の日本社会の混迷があると考えられます。

「多様性」のまやかし グローバリズムの危険性と持続性喪失の原理 武田邦彦 啓文社書房 令和6年刊より
R080702


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