【ロボット革命連載全四回 その②】身長131cm・35kg。このロボットが田畑の「番犬」になる
前回紹介したAgiBot X2は、もともと「エンターテインメントと研究」向けとして設計されている。だが、その能力を農業の文脈に置き換えると、まったく違う可能性が見えてくる。

■ AgiBot X2の主要スペック
身高:131cm 体重:35kg
駆動:二足歩行(歩く・走る・旋回・ダンス対応)
センサー:RGBカメラ・ステレオカメラ・IMU・超音波・力センサー
AI機能:顔認識・音声認識・感情応答・表情生成
搭載AI:GO-1基盤モデル(視覚・音声・ジェスチャー処理)
応用例:自転車・スクーター運転、バランスボード、精密作業
価格帯:約300万円〜(X2シリーズ)
出典:AgiBot公式、originofbots.com(2026年3月)
■「動く・感知する・判断する」が揃っている
X2が持つ能力を農業の害獣対策に当てはめると、三つの要件がすでに揃っていることに気づく。
①動く:歩く、走る、旋回する。畑の通路程度なら問題ない。
②感知する:カメラ・超音波・赤外線センサーで動体を検知できる。
③判断する:AIが「これは鹿か、人か、風か」を識別できれば、誤作動なく威嚇行動に移れる。
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今の害獣対策は「音を出す機械」か「電気柵」だ。
ロボットは「動く存在」として威嚇できる点が根本的に違う。
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■ 犬型(4足歩行型)の可能性
AgiBotのD1シリーズ、そして中国DEEP Robotics社のX30(4足歩行型)は、すでに農業現場でのデモ映像を公開している。起伏のある農地、傾斜地、水田の畦道──こうした環境で4足歩行型はヒューマノイドよりむしろ機動力が高い。
■「番犬」としての威嚇効果はあるか?
鹿や猪は「見慣れたもの」には慣れてしまう。これが従来の案山子や音響装置の限界だ。ところが、動き回り、時に鳴き声を出し、近づいてくるロボットに対しては、慣れが生じにくいという研究報告がある。特に、天敵(オオカミ・犬)を模した動きと音を組み合わせれば効果は高まる可能性がある。
※現時点では「害獣威嚇専用ロボット」として市販されている製品はまだない。ただし汎用ロボットのカスタマイズで対応できる余地は十分にある。
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次回は、実際の鹿害・猪害・猿害の現状データと、ロボット威嚇の具体的な活用シナリオを考える。
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