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連載全5回 / AI時代を読む 第2回 ロボットが動き始める

第2回

ロボットが動き始める
── フィジカルAIという転換点

ジェンソン・ファンのCES講演が示したもの

2026年1月5日、ラスベガスで開幕した世界最大の家電・技術見本市「CES」。そのオープニング基調講演に登壇したNVIDIAのCEO、ジェンソン・ファンは、90分間のスピーチの冒頭でこう宣言した。「フィジカルAIのチャットGPTモーメントが来た」と。

「チャットGPTモーメント」が意味すること

2022年11月、OpenAIがチャットGPTを公開した時、AIは突然、誰もが使えるものになった。それまでは研究者や技術者だけが扱えた技術が一般の人々の手に届き、社会全体が驚きと混乱の中でAIと向き合うことを強いられた。テキストを入力すれば、自然な文章や詩、コードが返ってくる。その転換点を指して「チャットGPTモーメント」と呼ぶ。

ジェンソン・ファンが言っているのは、今まったく同じ転換点が「物理世界」で起きようとしているということだ。テキストや画像を生成するAIではなく、現実の空間の中で動き、考え、自律的に行動するAI──いわゆる「フィジカルAI」の能力が、一般に届く水準を超えようとしている。

次世代チップ「ベラルービン」とコスト10分の1

この日ファンが発表したのが、NVIDIAの次世代AIチッププラットフォーム「ベラルービン」だ。20世紀の天文学者ベラ・ルービンの名を冠したこのシステムは、1ラックあたり72機のGPUを搭載し、システム全体のトランジスター数は220兆に達する。前世代の「ブラックウェル」と比較して、AI処理速度は3.5〜5倍に向上する。

そして最も注目されたのが、AIトークンの生成コストが前世代の「10分の1」になるという発表だった。コストが10分の1になる事実の意味を別の角度から考えてみる。電気代が今の10分の1になれば、これまでコストが高すぎて導入を躊躇していた設備が一気に普及する。同じことがAIに起きる。これまで本格活用できなかった企業や個人が一斉に使い始め、AIの普及速度が一桁変わる可能性がある。自動翻訳、医療診断、法律文書の分析、顧客対応の自動化──コスト的に難しかった活用場面が一気に開く。

CESに集まった50社以上のロボット企業

ファンはこの日、複数のロボットをステージに呼び込んだ。会場全体では50社以上のロボット企業が展示を行い、その完成度と多様さで参加者を驚かせた。現代自動車傘下のボストン・ダイナミクスは、ヒューマノイドロボット「アトラス」を一般公開し、2028年までに現代の電気自動車生産ラインへの本格導入を発表した。LGは家庭向け家事ロボットを披露し、Uberはロボタクシーのサンフランシスコでの実動テスト開始を明かした。

CES 2026 ロボット関連の主な発表

・ボストン・ダイナミクス「アトラス」── 一般公開。2028年に現代自動車の工場ラインへ本格導入予定

・LG ── 家庭向け家事ロボットを発表

・Uber ── ロボタクシーのサンフランシスコ実動テスト開始

・NVIDIA「コスモス」── ロボット訓練用の物理シミュレーション環境を提供開始

・NVIDIA「グルート」── ロボットに身体的な知性を与えるモデルを発表

ファンはまた、自動運転専用の「アルパマヨ」というAIモデルも発表した。カメラ映像の入力から車両の動作出力まで、全工程をエンドツーエンドで学習させた世界初のシステムとされている。子どもが突然ボールを追いかけて飛び出してきた時、工事中の道路でカラーコーンが並んでいる時──複雑で不規則な状況をAIが自ら学習して対処できるよう訓練されている。

「業界全体が見えている立場」からの発言

ジェンソン・ファンの発言が持つ重みは、その「ポジション」にある。彼はAIを作っている側ではなく、AIを作るための部品を作っている側の人間だ。OpenAIも、Googleも、Anthropicも、Metaも、全員がNVIDIAのチップを使ってAIを訓練している。全てのAI企業が彼の工場から部品を買っている。つまり彼には、AI業界全体の「今」が見えている。

「ロボット産業は、これまで存在した最大の産業の1つになる可能性がある。工場という場所は、やがて巨大なロボットそのものになるだろう。」

── ジェンソン・ファン(CES 2026基調講演)

スマートフォンが情報の扱い方を変えたように、ロボットは物理的な労働そのものを変える。工場の生産ライン、倉庫での荷物の仕分け、農業での収穫、建設現場での作業、介護現場での補助──これらは今は人間の体が行っている仕事だ。ロボットがそこに入ってくると、生産性は桁違いに上がる可能性がある。同時に、そこで働いていた人々の仕事が変わっていく。

次回は、AIブームを引き起こした当事者であるOpenAIのサム・アルトマンが、自社の採用削減を発表し、他社にも同様の対応を促した発言の意味を検証する。

次回:第3回「採用削減という宣告 ── AIブームを起こした本人が語ったこと」

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