◎ 人口集中都市の中でも温度分布が異なる
また、東京の場合、場所によってどのぐらい気温が違うかについても多くの研究があります。たとえば、2002年9月11日に人工衛星から東京の都心と郊外の温度を測定した例では、山手線の内側の気温が20℃の時、神奈川県はおおよそ14℃でした。そして、箱根、秩父、群馬の北、栃木や茨城の森林地帯は10℃だったのです。つまり東京の中心に住んでいると「今日は朝から暑いね」ということになるし、山の方に住んでいたら「今年の秋は早いね」ということになり、都市がいかに暑くなっているかを示しています。
でも、ほとんどの人が都心部に住んでいるので、温暖化をしていると錯覚していますし、また暑いと言ってはエアコンをつけています。エアコンは部屋の中は冷やしますが、冷やした熱より多い熱を室外に出す方式ですから、「自分だけ冷えて、夏の暑い盛りにお隣さんを暖める」というものです。現代は自分勝手なので、誰もがエアコンを使っていますが、ちょっと前なら「自分勝手だな」と言われるようなものです。
2002年9月11日の気温の状態から簡単なことがわかります。
もし東京を大改造して、秩父の山の気温にしたら、夏でも涼しくなり、昔のように夏もエアコンがいらなくなる可能性があるのです。
家庭で行う正しいエコ生活』武田邦彦 平成21(2009)年 講談社刊より 20260228
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