はじめに 「エコ生活が環境を壊す」という時代です。 ペットボトルをリサイクルすれば、石油から新しく作るより多くの資源を使いますし、紙に至っては製紙会社が大規模なリサイクル偽装をしていることが発覚しました。 一方、環境省は「リサイクル品」でもないものを「リサイクル品」と言ってお役所に飾り、環境大臣がテレビ局にそれを「リサイクル品だ」と言って大恥をかくと行う始末です。 そんなウソがあっても、結果的に環境を良くするならよいのですが、かえって環境を汚しています。もしあなたが、リサイクルをしたり、温暖化のために霞気を削したりしているのなら、それは日本の環境を悪くするのに協力し、みんなに迷惑を与えているのです。 それに、税金がすごいのです。 リサイクルだけで1年に4000億円、温暖化では3兆円を超えます。もし4人家族なら、「環境を汚して、税金を取られる」というその額が一家で12万円以上にもなるのです。 一方で、税金をもらう人たち、それは1万人ぐらいと言われていますが、一人当たり一年間で10億円を超えています。 さらに、あなたの「エコ生活」は問題があります。 それは私たちの大切な子供たち、孫たちに取り返しのつかない日本を残すからです。 一つは「環境に良い」と言って一部の人の利権になることを子供たちに勧めることです。もしどうしても、リサイクルを子供に勧めたいなら、「これは、利権と世間体のためよ」と真実をそのまま言った方が良いでしょう。子供にウソをつくよりはましです。 第二に、本当に子供に残さなければならないこと……緑豊かな日本の自然、日本の食べ物、毒物の少ない社会‥‥‥などを根こそぎ壊してしまうからです。 今こそ、勇気を持ってください。「事実をそのまま見る勇気」、「誰に悪口を言われても、子供たちの未来を守る勇気」を持ってください。 それは私たち大人の責任だからです。 この本は、「本物のエコ生活」をしたい人に、何の利害も立場もなく、環境についての問題を解説したものです。これまでの「利権のための環境活動を止めて、市民と子供のための環境」へ変える時期です。 この本を読んで、自分と自分の子供たちを守る力をつけられることを期待しています。 平成21年1月17日 武田邦彦 『家庭で行う正しいエコ生活』武田邦彦 平成21(2009)年 講談社刊より 20251122 
