ちびまる子ちゃんの作者である、さくらももこさんが先日、乳がんのために53歳でお亡くなりになりました。あの独特のキャラクターは、日本人の多くの年代に受け入れられ、日曜日の普通の家庭の風物詩は、それでも作品がある限り、続いていくのでしょう。
乳がんは、治りやすい癌であるとかいう一般的な言い方もありますが、まだまだ、がんそのものは人間が確実に克服したものではなく、厳然として人の前に立ちはだかる大きな壁だと思います。
実は、私の先妻も乳がんで亡くなったものですから、とても他人ごとでは済まされない感覚を持っています。もう、20年以上前のことです。
それでも、当時から乳がんは簡単に治る、というようなことが言われていました。ただ、主治医からは、このがんは治療後の5年生存率でみるのは危ない、悪質で5年以上経っても安心できないぞ、と言われたことを覚えています。
さくらさんも、10年くらい経っていたようですから、その間の精神的な苦痛は、いかばかりかと、考えてしまいます。
女性は、女性のシンボルの一つである乳房を切り取られる施術もあり、失うことは、もしかすると死よりも厳しいことかもしれません。この機会に、ちょっとしたしこりなどがあれば、早めに医療機関に受診して、安心を得るべきだと思います。
日本人にほのぼのとした文化を与えてくれた、さくらももこさんの冥福をお祈りします。